コラム執筆 河本 かよ

2017年07月15日

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

よく聞く「食育」、赤ちゃんに関係するのかな?

こんにちは。暑さが厳しくなってきましたね。暑さに参っていませんか? 
これから、まだまだ暑い日が続きます。気をつけてくださいね。
そして…大きなお兄ちゃん・お姉ちゃんがいる場合、もうすぐ夏休みですね。
慌ただしい日々がやってきますが、夏だからこその楽しみを見つけて、親子で楽しめるといいですね! 日差しには十分気をつけながら、水遊びができるといいなぁと思います。

先月お話しましたが、お茶は飲めるようになってきましたか? 
汗をたくさんかく時期です。こまめにお茶を飲みましょう。
食事の最中にお茶を飲みすぎると、胃液が薄まり、消化不良をおこすことがあるので、気をつけてくださいね。

ところで「食育」という言葉をご存知ですか?
どのようなイメージでしょうか?
「知育」「徳育」「体育」などと並んで説明されることが多いですね。「食べることを育てましょう」と書きます。食べることを育てる……「??」となりませんか? 今回は赤ちゃんの「食育」についてお話します。

皆さんは、食べることが楽しいですか? 誰かと食べていますか? 記憶にある楽しかった風景の中に食べることは出てきますか? この料理を食べると思い出すよ!という出来事がありますか?

赤ちゃんのころは、母乳やミルクの味が思い出の味になります。ママにぎゅっと抱っこをされた温かいぬくもりとともに記憶されていきます。ミルクの赤ちゃんの場合、パパや他の家族に飲ませてもらうこともあるでしょう。様々な人に愛された心地よい記憶は、母乳やミルクの味とともに良い思い出として心に刻まれていきます。

心地が良く、安心できたとき、赤ちゃんは母乳やミルクをしっかり飲めるようになっていきます。ママが不安を感じているとき、とても疲れているときなどは、飲む量が減り、赤ちゃんも不安になり、泣いてしまうがあります。育児に慣れていない時には、不安が大きいでしょうが、ママ自身が安心できる環境の中で、授乳ができると良いですね。

母乳やミルクを与えているとき、たくさん話しかけてあげてください。「お腹がすいていたね」「おいしいかな」「じょうずに飲めるね」「お腹がいっぱいになってきたから、ごちそうさましようか」 赤ちゃんは、自分のお腹の具合とママをはじめ、まわりの人からの言葉がけでコミュニケーションの力が育ち、お腹がすいている・お腹がいっぱいになったという感覚を学んでいきます。

「食育」に関して、このように取り組みましょう!と、内閣府から「食育ガイド」が出ています。その中に生涯にわたって大切にしたい食育として、このような図が掲載されています。

それぞれのライフステージで大切にしたい食育の取り組み

  • 乳幼児期
    食べる意欲の基礎をつくり、食の体験を広げる
  • 学童・思春期
    食の体験を深め、自分らしい食体験を実現する
  • 成人期
    健全な食生活を実践し、次世代へ伝える
  • 高齢期
    食を通じた豊かな生活の実現、次世代へ食文化や食に関する知識や経験を伝える

(食育ガイドより抜粋)

<食育で育てたい食べる力>

  • 心と身体の健康を維持できる
  • 食事の重要性や楽しさを理解する
  • 一緒に食べたい人がいる(社会性)
  • 食べ物の選択や食事つくりができる
  • 日本の食文化を理解し、伝えることができる
  • 感謝の心
(食育ガイド:内閣府 食育推進室)

赤ちゃんは母乳やミルクだけから、離乳食を食べるようになります。離乳食になると、さらに、家族との関わりが強くなっていきます。赤ちゃんは、自分が食べていないときも、ママやパパが食べているのを、じーっと見ています。4か月健診で出会うママたちが、「まだ食べられるわけじゃないのに、私が食べるのをびっくりするくらいじーっと見るんです!」と言います。このおいしそうに食べている姿を見せるというのも、赤ちゃんにとっての「食育」で、食べることをスムーズに受け入れ、離乳食を進めやすくなります。

赤ちゃんはわからないから寝かせておこうではなく、起きていたらそばに連れてきてあげてください。みんなが食べる様子をみているのは、赤ちゃんにとって、とっても楽しいことです。「おいしいなぁ(^.^)」「これは苦手(>_<)」「たくさん食べすぎてお腹がいっぱい ごちそうさま(*^。^*)」「お腹すいた~いただきます(^o^)」 家族が色々なことを話している声や食べているときの音がにぎやかに聞こえる・食べ物の匂いがする。 そんな何気ない日常の中から、赤ちゃんは食べることを学んでいきます。

生まれた時から母乳やミルクを飲み、一生を通して食べていきます。 そして食べたもので体は作られます。食べた量・内容が健康に影響することもあります。子どもたちには将来、誰かが用意してくれるのを待つだけでなく、自分で食べたいものを選び、作ることができるようになってほしいなと思います。食べることで、元気になり、健やかに育ってくれることを願っています。

「食育」をしなければ…ではなく、日頃から、「何を食べようかな」「おいしいね」と赤ちゃんと会話を楽しむことも「食育」だと考えてください。食べることが好きになれる環境を整えてあげてくださいね。

ママが用意した離乳食を食べない日もあります。月齢によって食べてはいけない食材、味はあります。そこはきちんと守っていただきたいのですが、食べられるもので用意をしたはずなのに食べないとき、イラッとすることがありますよね。しかし、赤ちゃんもその日の気分や体調で、この味・固さ・大きさはうまく食べられないなぁと口から出しています。これは、選ぶ力が少しついたと考えると、うれしくなりませんか?

大きくなったとき、これを食べると小さなときの楽しかったこと、うれしかったことが思い出されるという料理があると良いですね。「きちんと食べる力がつく・それががんばる力に繋がる」まだ赤ちゃんだし…ではなく、赤ちゃんに食べる楽しさを伝える「食育」があることを知っていてください。


次回は、「離乳食に使える食材・避けた方が良い食材」についてお話する予定です。
~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

栄養士 河本かよ

参考文献:食育ガイド 内閣府 食育推進室

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