コラム執筆 河本 かよ

2017年10月15日

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

離乳食が終わるころの食事、どうしていますか?

学校や幼稚園・保育園の運動会を見に行くことや、地域の運動会に参加した赤ちゃんもいたのではありませんか? たくさんの人に出会って疲れちゃった赤ちゃんもいるでしょうが、「可愛いねぇ(*^。^*)」などの声をかけてもらって、うれしい気分になりましたね。

ところで、離乳食が終わるのは、いつ頃だと思いますか?

最近は1歳頃から保育園に通い始める子も多いためか、1歳頃になると「大人と同じものを食べても大丈夫ですか?」「親や兄弟と同じものを食べられるようになるのは、いつ頃ですか?」などの質問を受けます。

保育園に通い始める子どもはもちろん、家で過ごす子どもにとっても食べることは心配ですよね。ママたちも、まだ同じものはダメだろうなぁと思いつつ、同じものが食べられると良いな。お兄ちゃんやお姉ちゃんの食べているものを取りに行くので心配…などから、一般的に言われている幼児食に移るタイミングより、早めに考えているママがおられます。

そんなママたちに、1~2歳の頃の特徴を知り、気をつけてもらえれば、進めても大丈夫ですよ。というお話をしたいと思います。

厚生労働省から出されている「離乳の基本」では、離乳の完了を12~18か月とされ、完了後3歳ころまでを「幼児食」と言われています。家族と同じものも食べられるようになりますが、配慮が必要な時期になります。適当な形状、大きさにすることで食べ慣れて、消化・吸収できるようになっていきます。

厚生労働省の平成27年度乳幼児栄養調査の結果です。完了時期が10年前の調査より全体的にゆっくりになっていますが、離乳の基本で言われている12~18か月に完了している赤ちゃんがほとんどになります。

そこで1~2歳の特徴を知ることが大切になります。

離乳食の完了時期 (平成27年度 乳幼児栄養調査結果)

時期 平成17年度(%) 平成27年度(%)
10か月未満 1.9 0.4
10~11か月 7.5 8.6
12か月 45 25.7
13~15か月 21.1 33.3
16~18か月 14.5 27.9
19か月以降 4 4.1

1歳~2歳の頃って・・・

  • 消化酵素の分泌はある程度増加するものの、消化機能はいまだ未熟
  • かむ力が弱い
  • 奥歯が生えそろっていない
  • 舌がうまく使えない
  • 自己意識が強くなり、偏食が出る。

食べにくいものがあり、その日の気分や調子で「食べたい」「食べたくない」の差が大きくなります。1週間程度を振り返ったときに、少量ずつでも色々なものを食べていて、「○○しか食べない」時期が長く続いていなければ様子をみてください。
食べる量は個人差の大きい時期ですので、他の子と比べるのではなく、「うちの子はどうかな?」と考えてみる。元気に遊んでいて、喜んでおいしく食べていればOKです。

自分で食べたい気持ちが、さらに強くなります。まだ上手にできませんがチャレンジさせてあげてくださいね。手もスプーンもフォークも使うよ!!

間食は食事のひとつ <子どもの食事バランスガイドより>

離乳期の子どもの食事の楽しさは、新しい食材や家族と一緒の食事から

大人の食事で楽しく適度に摂取する「菓子類・嗜好飲料」は、離乳期を完了してから

食事でとりきれないものをプラスして

おにぎり、ふかしいも、牛乳・乳製品、果物など、食事の素材を活用して

与えるなら時間を決めて、1日に1~2回

3回の食事を規則的にして、間食を与える時間と量を決めて

エネルギーおよび栄養素の1日の平均必要量(食事摂取基準2015年度)

エネルギ(kcal) たんぱく(g) 脂質(g) カルシウム(mg) 鉄分(mg) 食塩相当量(g)
1~2歳(男) 950 20 26 450 4.5 3.0未満
1~2歳(女) 900 20 25 400 4.5 3.5未満
18~29歳(男) 2650 60 74 800 7 8.0未満
18~29歳(女) 1950 50 54 650 6.0※ 7.0未満
30~49歳(男) 2650 60 74 650 7 8.0未満
30~49歳(女) 2000 50 56 650 6.5※ 7.0未満

1~2歳とママ・パパ世代のエネルギーおよび栄養素の一日必要量を載せておきます。参考にしてくださいね。たんぱく質は、お肉や魚そのものの量ではなく、栄養素のたんぱく質になります。また、脂質については、肉や魚に含まれる「見えないあぶら」も含む量になりますので、気をつけてくださいね。

離乳食が完了しても、すぐに大人と全く同じものを食べられないことを知った上で、家族で囲む食事の時間を楽しんでもらえると良いなぁと思います。美味しそうに食べている家族を見て、きっと食べることを好きになり、色々なものが食べられるようになりますよ!

次回は「病院に行くほどではないけれど、ちょっと体調の悪いときの食事」についてお話する予定です。
~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

栄養士 河本かよ

参考文献:厚生労働省 「離乳の基本」 「27年度乳幼児栄養調査結果」「日本人の食事摂取基準 2015年版」食べもの文化 2017年9月号 芽ばえ社

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